今回は、20代男性の生徒さんのデッサンの作品についてお話しします。
上の画像がその作品ですが、非常に良く描けていると思います。
デッサンはもともと初心者の方で、立方体からスタートして、今はここまで描けるようになりました。
ただ、この作品は完成までに相当な時間がかかりました。
そこで今回は、この作品に関連して「継続力」について考えてみたいと思います。
継続力については、以前ブログ書いた【美大油絵卒の生徒さんの授業】にも書いていますがとても大切です。
この生徒さんは毎週教室に通われており、作品の完成までに数か月を要しました。
特にモチーフの形を捉えることに苦労されていましたが、毎回丁寧に時間をかけて修正を続けました。
普通の生徒さんだと、時間がかかると途中で諦めてしまうことも多いのですが粘り強く継続をしていました。
結局、器用なタイプの人でも継続する力がなければ、最後まで続けられる人に追い抜かれてしまいます。
何をするにも「継続力」というのは、大きな才能です。
特にデッサンは筋トレみたいなものなので、より必要になります。
特に歳を重ねるごとに、継続する力の重要さが身に染みてくると感じます。
また、苦労しても諦めずに続けることができる人の作品には、結果として独特の味わいが出てくる可能性があるのではないか、と講師である私は考えています。
というのも、多くの人が途中でやめてしまうからこそ、最後まで続けた人にしか出せない表現が生まれるのだと思います。
今回は、デッサンに励む生徒さんと「継続力」の大切さについてお話ししました。