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絵を描くときに白黒(無彩色)とカラー(有彩色)ではカラーの方が圧倒的に難しい理由

 

今回は前に紹介した暗記シートに関係したお話を少しします。
タイトル通り、絵を描くときには白黒よりもカラーの方が圧倒的に難しく、

また色の種類(例えば、赤系、青系、黄系、紫系などなど)を増やせば増やすほどさらに難しくなります。

 

ちなみに色の話を少しすると、白~グレー~黒を「無彩色」、それらを除いた色(例えば赤、青、黄など)を「有彩色」と言います。

 

出典:J.M.パラモン『初めての油絵教室』エルテ出版

 

画像の円環を「色相環」といいます。
大雑把にいうと色の関係を円環で示しているものですね。
詳しく説明すると長いので今回は省略します(Googleで調べるとたぶんいろいろ出ます)。
例えば、色相環のオレンジ(10時方向)見て下さい。
他の色と比べてもかなり目に強く見えると思います。
「オレンジとその下の赤だとどちらが手前(強く)に出ているようにみえる?」

と聞かれたら「オレンジ」と答えると思います。


ところが...


出典:J.M.パラモン『初めての油絵教室』エルテ出版

 

今度は暗記シートで色彩を白黒調にしてみた写真です。
こうするオレンジと下の赤の違いがほとんど無いと思います。

この写真だとオレンジ~紫までの違いがほとんど分からないですね。

カラーと白黒ではかなり印象が違います。


これがカラーで描く場合の難しさになります。

物の立体感や位置(距離)関係は基本的には

「白黒(無彩色)にしたときに見える明暗関係」が基準になります。

カラーで見える「印象」を基準にするとこれがチグハグになってしまいがちです。
なのでカラーで描く場合は「白黒にしたときにどう見えるか」をイメージして

描くことがポイントになります。
とは言っても難しいので暗記シートなどを使って補助する訳ですね。
ちなみにスマホなどでモノクロ写真を撮ってもいいです。

 

 


デッサンが「描くことの基礎」になるのは白黒(無彩色)=明暗で描く能力を身につけるのに適していることが大きな理由の1つでしょう。
また、色を上手く使えない人は鉛筆や水墨などを使ってみたり、色数を出来るだけ少なくして描くと徐々に色も使えるようになると思います。