これまで当教室では、100円ショップなどで手に入る、手頃で使いやすい筆を紹介してきました。
しかし最近、それらの筆の多くが販売終了となり、手に入りにくくなってきています。
特に、価格と品質のバランスが良いものが減ってしまい、筆選びにお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、現在も比較的手に入りやすく、画材メーカー以外で購入できる、安価でおすすめの筆を改めてご紹介します。
水彩・アクリル・油彩など、幅広い用途に対応していますので、参考にしていただければ幸いです。
① Amazonベーシック アートペイントブラシセット（PBT Blue／10本入り）
Amazonのプライベートブランドから出ているナイロン筆のセットです。
10本入りで価格は600円以下（※時期により変動あり）。
1本あたり100円未満ながら、日常的な制作には十分な品質です。
ナイロン製でクセがなく、扱いやすいのが特徴。
細い丸筆から平筆、フィルバート型までバリエーションが豊富に揃っており、ひと通り揃えておきたい初心者の方にもおすすめです。
価格と内容を考えると、ナイロン筆のセットとしては現時点で相当お得な選択肢と言えるでしょう。
② ダイソー 平筆（3本セット）
以前は5本セットで販売されていましたが、現在は3本セットに変更され、その分、毛の質が少し良くなったように感じます。
5本入りの頃は、やや硬めでバネのような弾力があり、用途にやや描きにくい印象もありましたが、現在の3本セットは程よい柔らかさがあり、使いやすさが向上しています。
筆の品筆としては①のAmazonのセットにやや劣る印象ですが、問題なく使用できます。
③ ダイソー 面相筆（めんそうふで）
こちらもダイソーで購入できる細筆です。
①のAmazonのセットにも細めの筆は含まれていますが、面相筆の方が毛丈が長く、絵の具を多く含めるため、より長い線を引くことができます。
しっかりとしたナイロン毛で、細かな描写やライン作業に向いています。
細筆が一本もない方は、とりあえず1本持っておいて損はないアイテムです。
また、これ以上の精度を求める場合は画材メーカーの安めなイタチ毛の面相がお勧めです。
安価でお勧めなのは、下にリンクがある「名村大成堂 デザイン筆 茶軸 イタチ面相 小」です。
最後に
筆は高価なものを使えば良いというわけではなく、用途や自分の描き方に合ったものを選ぶことが大切です。
今回ご紹介した筆はどれも「手頃で使いやすい」ことを重視して選びました。
ただし、安価な筆の中には、絵を描くには適さないものも少なくありません。
毛が極端に硬かったり、絵の具をうまく含まなかったり、毛がすぐ抜けるなど、かえって制作の妨げになる場合もあります。
そのため、事前情報がない状態で購入するのは、あまりおすすめできません。
教室でも実際に使用している筆ですので、気になるものがあればお気軽にご相談ください。
買い替えや買い足しの際の参考になれば幸いです。