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保育士実技試験(造形)の対策授業


左:右の絵をコピーして講師が切り貼りしたもの  右:生徒さんが描いた絵

 

 

私は、保育試験造形については、まったく知りませんでしたが生徒さんから話を聞いて気になった点があったので参考になれば幸いです。 

あと、一番下に上の画像についての簡単な解説も書いてあります。

 

最近、保育士試験造形の対策をしてほしいという生徒さんが入会しました。

内容は、保育士になるための試験で色鉛筆で絵を描く(保育士1人と子供3人がモチーフ&周りの風景)という感じの内容です。

ちなみに前回の試験は、子ども3名以上+保育士1名以上でクレヨン遊びしている様子という内容みたいです。

 

絵の感じとしては、人物をリアルに描くのではなくイラスト的な表現をします。

おそらく現場で絵をつかった教材や資料を制作するときなどに最低限必要な能力を見る意図だと思います。

試験自体も「落とす試験」ではないそうなので、基本的なポイントが抑えられていれば問題ない感じです。

 

 

 


【気になった点】 保育士試験造形の対策本にはあまり上手くない参考イラストが載っている場合がある


生徒さんが持っていた対策本を見たのですが、ちょっと驚きました。

その本は有名な会社が発行している本なのですが、おそらく2名の方がイラストが描いているのですが、明らかに1名が上手くなかったです。

厳密には、上手くないのか手抜きをしているのか分かりませんが、講師的には相当気になりました。

生徒さんに最初話したところ、違いにピンときていませんでしたが、具体的な比較をして話をしたところ、生徒さんにも伝わりました。

このように試験を受ける人の場合は、この違いを自分で理解するのは難しいと思います。

ただし、おそらくその上手くない人のイラストを参考にしても合格できる程度の基準なのだとは思います。

 

思いつく提案としては、複数の本を購入して自分が一番上手いと思う人の参考にするのもいいかと思います。

または、今回の生徒さんみたいに「アトリエもりのさと」に通われることもいいのですが、ある程度イラストが描ける人に聞いてみるのもいいと思います。

とにかく、イラストに関しては、対策本だからといって絶対にいいイラストが載っていると思わない方がいいかなと感じました。

 

 

 


冒頭の画像についての解説


 

上の画像に簡単な解説を書きました。

ブログ冒頭にも書きましたが、右が生徒さんが描いた絵で、左は講師がその絵をコピーして切り貼りしたものになります。

 

こんな感じで同じ絵でも、配置の仕方で見え方は変ります(絵が線で見えづらい場合はブログ冒頭の画像を見ましょう)

難しい説明になってしまいますが、絵が苦手な人ほど描く対象がエジプトの壁画のような記号的な形になる傾向があります。

保育士試験造形の場合、人物がメインになるので、上記のような動きを出すための基本や配置についてなどを教えています。