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授業風景4,5月(油絵、水彩、デッサン)


<最初の作品は20代女性の生徒さんの油絵です>

 

4,5月の授業風景ブログです。

最初は油絵の生徒さんの作品で静物を描いています。

今回はモノトーンで陰影を描くグリザイユ(単色画)的な感じで進めています。

陰影をしっかり描けていてとても順調に進んでいます。

 

 

 

 

こちらはデッサンの生徒さんで静物を描いています。

今回は猫の置物が一番難しいのですが順調に描けています。

また、基礎からしっかり身につけてきたので画面構成も含めて魅力的で上達ぶりが実感できます。

 

 

 

 

こちらは水彩の生徒さんで花を描いています。

この方の場合はもともと描く力はかなりあるのですが、それ以外が課題になっています。

例えば、本制作の紙にかなり鉛筆で描き込んでてしまってから後から何度も消したり描いたりをしているので水彩を塗る前に紙が傷んでいます。

 

ある程度力がついてきたら「どのような目的で何を描くか」が重要になります。

また、付け加えることは誰でもできるので必要のないものを減らす「引き算の考え方」がとても重要になります。

 

 

 



 

上の二枚は水彩の生徒さんで今回は水彩の性質の説明をしながら色鉛筆も併用するなどいろいろ試してみました。

また、こちらの生徒さんは毎回やりたい技法の授業をいろいろしています。

 

進めていく中で今回は最終的に水彩絵具の滲みやシミなどから形を連想して描くという方向になりました。

最後に描いた島のような絵は独特のおおらかさがある良い絵だと思います。

家の輪郭の赤い線は周りの緑色に対して補色の関係になりとても気が利いた感じに見えます。

また、木の幹や枝の細かい線や葉っぱの点描なども描いているので画面が単調ではなくなり効果的です。

 

 

 

 

こちらは油絵の生徒さんです静物を描いています。

画面の右側に黄色で描かれたものと赤で描かれたものはオリーブです。

最初は黄色線で描いていたのですが画面の端にぶつからないように自分の想像で形を描いてしまっているのが分かります。

 

筆や測り棒などで角度を比較していみるなどをアドバイスしてから本人が赤い線で形を修正しています。

物をある程度正確に描くことのポイントとしては「自分の想像で描かないで観察すること」「客観的な基準(測り棒など)を使って自分の想像とのギャップを発見すること」がとても大切になります。

 

 

 

 

こちらは水彩の生徒さんで花を描いています。

最近は一度輪郭を描いてから色を塗って描くことように進めています。

この方の場合、先に輪郭線を描くと形を観察して描けます。

逆に先に色を印象で塗ってしまうと形がどうなっているか分からなくなってしまうことが多いです。

 

このようにどのような順序で描くと自分で画面を把握できるかを理解することもとても大切なことです。