<今回最初は20代女性の生徒さんの作品です>
7月の授業風景ブログです。
上の作品はデッサンの授業の生徒さんです。
実はこの作品はなかなか難しい状況を描いています。
「デッサンの物の立体感=光がどう当たっているか」ということになるのですが、実際の光はその理屈から外れた見え方をすることがあります。
自然光、室内に限らず光の反射や光源の数が多いとよくなるのですが今回の作品も見たとおりに描いてしまうと不自然で立体感が分かりづらい光源の部分がありました。
つまり、「見たままを自然に描くこと=自然な立体感や奥行きになる」わけでは必ずしもないということです。
結構絵描きは自然に見えるように画面で微調整をして自然に見えるようにしています。
やはり3次元のものを2次元に変換する場合には「それらしく見えるような調整」が必要になることが多々あります。
そのようなことで、今回は自然に見える状況からあえて部分的離れて「立体的にみえる理屈」に沿って描きました。
その生徒さんに聞いてみたところ、「立体的に見える理屈にそって描いたほうが迷いがなくって描きやすかった」という
話が聞けました。
こちらの生徒さんは水彩の生徒さんで絵ハガキ用の絵を描いています。
少し前まで人物をしっかり描くことをしていたので今は力を抜いて短時間で描けるものを描いています。
コミカルな表情で色彩も生き生きとしています。