· 

授業風景 12月①

 

私事ですがここ数か月、作家活動の方が忙しくなかなか更新が出来ていませんでしたが久々に授業風景のブログを投稿します。

 

こちらの写真は水彩の授業の生徒さんが制作している年賀状の絵です。

下の段の絵が授業前に生徒さんが自主的に描いた絵で上の段が授業でアドバイスをした後に描いた絵になります。

下の段の絵も雰囲気は良いのですが全体的に薄くぼんやりしていたので「はっきりと見える濃さで描くこと」や、例えば「ネズミと盃が描かれている絵(下の段左から2番目)は盃をネズミが持って飲んでいるようにするなどなるべく物と物の関係性やストーリーを考えるとより良いですよ」などアドバイスしました。

どれも味のある年賀状になったと思います。

 

また、教室では有料になりますが年賀状の絵の撮影とパソコンでの画像調整をしながらハガキに印刷することも希望があればしています。

 

 

 

 

こちらは別の水彩の生徒さんで今回から新しい表現をしています。

具体的には水彩絵具とアクリル絵具を併用して描いています。

大雑把な説明になりますが水彩は基本的に抵抗感(ハリのある)感じで暗く描いた後から明るくすることが出来ません(白を使うと色が濁ってしまうなど)。

アクリルを使うとそれが出来るのと生徒さんに体質に合ってそうなので今回使ってみることを提案しました。

 

手ごたえとしては良いみたいなのでアクリル絵具の使い方を学びながらさらに進めていく予定です。

 

 

 

こちらは前回までデッサンをしていた生徒さんです。

今回久々の授業だったのでどのようなことがしたいか改めてお話を聞いたところ「人体を描く力を身につけたい」ということなので、今回から人物クロッキー(短時間で描く、スケッチのようなもの)を始めました。

 

実際のモデル(講師)を見ながら10分、5分、3分、、1分と徐々に時間を短くして大きな用紙で描きました。

クロッキーの描き方に正解は無く、本人の体質によって描き方が変わります。

これはその人が物を瞬間的に捉えるときに何を重要視する(興味を持つ)かで変わるからでそれを「体質」という言い方をしています。

 

まずはいろいろな描画材(木炭、パステル、コンテ、マジックなど)を使ったり、いろいろな描き方をしてとにかく量をこなすことが大切です。

それをすることで自分がどのような描き方(物の捉え方)が合っているかが徐々に分かってきます。

写真は今回一番観察にリアリティがある作品です。

 

あと、こちらの生徒さんは挿絵のイラストなどを描く方なので描いた挿絵についてアドバイスなどもしました。

 

 

 


 

こちらはデッサンの生徒さんでキャラクターフィギュアを描いています。

キャラクターは形や比率がずれるとその違いがすぐ分かってしまうので今回は特に「形を出来るだけ正確に描くこと」をテーマにしています。

数回の授業で形がほぼとれたので次回から陰影を描いて立体的にしていきます。

この生徒さんは小学生なのですが形を修正する根気や観察する力に毎回驚いています。

 

 


 

こちらの雪だるまの作品は毎回お二人でアトリエにいらっしゃる生徒さんの水彩画です。

こちらの生徒さんたちはパステルや水彩など毎回その時にやってみたい技法で描いています(ちなみに3枚目は講師が説明用に描いたものです)。

 

また、今回は参考資料で雪だるまが水彩画で描いてあるイラストがあり、「こんな感じで描きたいので教えてほしい」とリクエストがありました。

水彩はお二人とも初心者だったので水彩の基礎を教えながら進めていきました。

どちらも発色が良く雪だるまが生き生きとしています。

水彩は道具が安く手軽に使えますがちゃんと使おうとすると意外に扱いが難しい描画材なので、どのようなことに気を付けるか(他の描画材との違い)のポイントを知っておくと後々困ることが少ないと思います。