上の写真の生徒さんは水彩の授業の方ですが今回は鉛筆で描いています。
物を自然に描くところから少し離れてより自分が見せたい場所など、狙い(見せたい場所)を絞った描き方をしています。
この絵の場合、植物が密集する場所に視点を合わせてコントラスト(明暗の差)や描く密度を集中しています。
葉っぱの先端にいくほど描きこみが弱くなっていますが、密度がある部分と同じように描き込んでしまうと平凡な画面になってしまったり、
描き込み量の差がなくなるので結果的に描きこみが弱くもなってしまいます。
背景に色が入っているのも含め、高度な作品になっています。
こちらの生徒さんは水彩で鳥を描きました。
前の授業でに画面に小さく鳥を描いたのですが、形があいまいだったので今回は大きく描いています。
鳥の形よりも模様や色に目が入りそちらから描いていたので鳥の形がどういうなっているか、どういう重なりがあるのかなどを授業の最後に説明しました。
模様や色は目に強く入りますが、基本的に物の形と関係がないと思っていいです。
例えば、鳥ならば先に顔や目、クチバシ、胴体、羽などの形を描いて全体のバランスを見てから模様を描くと形がズレにくくなると思います。
模様は飽くまで毛の色なのでその毛が生えている体を最初に描く(把握する)ことが大切です。