
昨日ブログの最後に書きましたが今日も引き続きパステル画の授業でした。
といっても使い方としては「木炭デッサン」ような使い方で黒一色を使っています。
本当は木炭でも良いのですが木炭は文字通り炭なので普通の画用紙に描くと炭の粉が定着しづらいんですね。
なので、「木炭紙」という専用の紙目が荒い用紙を使います。
ということで画用紙に描きやすいパステルを使っています。
ちなみに予備校で使っていた木炭紙のメーカーは紹介している商品のものでした。
1枚で370円ぐらいしますね。
この生徒さんは普段油絵で絵本の原画を描いているのですが、物の立体感を把握するために短期的にデッサンをしています。
ちなみに描いているモチーフは生徒さんの絵本に登場するキャラクターを紙粘土で作ったものになります。
鉛筆デッサンをやってみて細部よりも画面全体で見たときの大まかな立体感を本人が把握することが重要だと分かりました。
鉛筆は線で描くので時間がかかります。
それに対して、木炭やパステルは粉末にして画面に擦りつけるなどの面的な広い作業が出来るので大まかな立体感が短時間で描きやすいです。
ただ、その反面細部を描きづらく時間がかかるので細密描写は鉛筆の方が向いています。
ちなみに木炭の仕上げや細密な部分は鉛筆などを併用したりもします。
話が少し逸れましたがそんなことでこの生徒さんはパステルの授業を2回やってみました。
今回の描いたものは2時間程度で描いたものですが狙い通り大まかな立体感がうまく把握出来ていると思います。
「アトリエもりのさと」はこんな感じで何か問題が明確になった場合、普段していることや技法とは違うことを提案することもあります。
問題によってはあえて違うことや技法の方が近道になる場合があるわけです。
「急がば回れ」ですね。