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<絵画全般>良くない構図例とそれを選んでしまう心理

 

昨日パステルの授業があり、講師も説明用に何枚かその場でササッと描きました。

そこで丁度いい「良くない構図」の例が出てきたので載せたいと思います。

やはり適当に描くとそういうことになりやすいですね。

今回は何故その構図を選んでしまうかの心理的な動きも含めて簡単に解説します。

 

 

 

それがこれです。はがきサイズでアジサイやカタツムリを描いています。

 

今回は特に3、4点気になる部分があります。1つは前に書いたブログにも大きく関係しています。

次の画像で問題点を指摘しますのでちょっと考えて見ましょう。(画像までの余白を長めにしています)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気になる点はこの黄色の丸です。ちなみに一番下の葉っぱの黄色丸には2つの問題が入っています。

さらにその問題を具体的にしていきます。 

 

 

 

 

 

 

 

 まず、葉っぱの部分ですが葉っぱの先端が画面の

 端ギリギリで切れているのか分からない状態です。

 これだとこの先端に緊張感が出て目線がそこに集中します。

 今回はその先端部に注目させる意図は明らかにありません。

 画面から物が切れるか切れないのかをはっきりと

 させましょう。

 

 

 例えば、解決策としてはこんな感じですかね。

 葉っぱを伸ばして画面からはっきり切れるようにしました。

 ただ、実はこれを解決しても根本的な問題が残っています。

 

 次の画像を見てみましょう。

 


こちらが今回のメインです。

分かりやすく黄色い線を引きました。

太陽とカタツムリと葉っぱの左端がほぼ垂直に並んでいます。

たぶん一度指摘されるとこの線がずっと気になると思います。

リズムとしても単調になりますね。

 

さらに、画面の余白が1cmぐらい帯状に空いています。

これも余白の空き方がギリギリのため妙な緊張が生まれたり、

明らかに悪い意味で「1cmぐらい残ってしまった不必要な余白」に

見えてしまいます。

何でこうなるかといいますと心理的にはこんなことが考えられます。

 

①「画面の左端ぐらいに物を配置したいな」

②「でも左端ギリギリだとまずいな」

③「じゃあ、ちょっと隙間を空けておこう」

 

これを「配置するもの単体」で考えて決めるので、結果的に同じ幅を

空けてしまう訳です。

物と物の関係、つまり全体での配置(構図)を意識出来ればこれに気づきます。

私自体これを描く時に全体を見ないでササッと描いたので、

終わった後全体を見たときに気づいたわけなんですね。

 


 

 

 

◆ では、これらのことを踏まえて物の配置を動かしてみましょう 

 < ビフォー > 

 < アフター >  


   こんな感じでどうでしょうか?

   垂直線で重なる物の配置をずらし、左下の葉っぱを大きくして画面端からはっきりと切れるようにしました。

   無駄な余白の緊張感や画面ギリギリの接点もなくなり、ビフォー画像よりもアフターの方がカタツムリに自然に目線がいき安定していると思います。

   画面下の余白も落ち着いたと思います。

 

   ちなみに、以前のブログでも書きましたがこれが絶対的な正解ではありません。

   今回挙げた問題点に対して解決出来れば良いのでいろいろなパターンが考えられます。

   まぁ、1つの具体例ぐらいに捉えて参考にして頂ければと思います。