「魚を与えるのではなく、釣り方を教える」


 

「魚を与えるのではなく、釣り方を教える」という言葉は、単に答えを教えるのではなく、自分で考え、問題を解決する力を身につける重要性を伝えています。

これは、古くは老子の格言「授人以魚 不如授人以漁」に由来すると言われています。

また、私の予備校時代の恩師が言っていた言葉でもあり、私が何かを指導する際にも大切にしている考え方です。

絵に限らず、物事の上達には、「やみくもにやるのではなく、適切な知識を身につけ、自分に合った方法を見つけ、工夫しながら進めていくこと、そして何よりそれを楽しむこと」が大切です。

 

 

私は高校時代、バスケットボール部でしたが、3Pシュートを打っても届きませんでした。

最近になって、健康のための運動として、20年ぶりぐらいにシュート練習を始めました。

YouTubeで現代のシュートフォームを学んで試したところ、高校のときよりも体力が落ち、体重も増えているにもかかわらず、シュートが届き、入るようになりました。

その成果がこの動画です。

 

 

この経験を通じて感じたのは、「適切な知識を身につけ、いろいろなアプローチを試しながら、自分に合った方法を見つけることが成長につながる」ということでした。

理想のシュートフォームはあるのですが、個人の関節の可動域や筋力などの関係で、実際の理想のフォームにはかなり幅があります。

私自身、「理想のシュートフォーム+自分で何故かしっくりきてシュートが入るフォーム÷2=自分の安定したフォーム」という感じになりました。

そして気づいたのは、最終的に「自分にとって自然で再現可能なフォーム」を理解し身につけるためにこそ、理想のフォームについて学んでいたのだ、ということです。

つまり、理想のフォームとは「答え」ではなく、自分のフォームを身につけるための「学び」だったのです。

このような体験は、私にとって大切な経験であり、指導にも活かされています。

 

 

「アトリエもりのさと」では、このような考えや学びを大切にし、一人ひとりに合わせた個別指導を行っています。

「こう描けばいい」と単に答えを教えるのではなく、「どうすれば自分に合った描き方を見つけられるか」を一緒に考えながらサポートすることを大切にしています。
絵を描く楽しさとともに、「自分で成長できる力や、学ぶことの楽しさ」を一緒に身につけていただけたら幸いです。